事業内容|耐火物事業

鋳造を支える、創業以来の主力事業です。



非鉄金属用耐火物


金属溶解技術は常に進歩を続けています。

金属の溶解や加熱を行う設備の内張りなどに用いられる工業資材で、一般に1,000℃〜2,000℃の高温度に耐えます。金属の溶解・加工に必要不可欠で、ルツボや耐火レンガなどの定形耐火物と、現場で必要に応じて用いる不定形耐火物があります。


新しい用途への挑戦。

創業以来、金属溶解・鋳造工程で、常に時代のニーズに即した製品開発に力を注いできました。高度な技術力と多様なノウハウによって、従来、対応が難しかった用途への挑戦を続け、製品の実現化に成功しています。

▶金属溶解

■ 省エネ型縦溝付ルツボ〈ゼブラックス〉
表面に溝を付けることで熱効率をアップ。従来のルツボに比べ、約5%〜10%(当社比)の燃費節約が見込め、溶解時間の短縮も実現します。
※豊田賞受賞/日本鋳造工学会



■ 黒鉛炭化珪素質ルツボ〈フェニックス〉
明治の創業以来培った固有技術の結晶。耐用の安定向上を実現します。


▶溶湯の保持・保温

■ 浸漬ヒーターチューブ〈サーモチューブ〉
溶湯の保持、保温の技術を極めました。チューブの内部より加熱する間接保温で溶湯品質を維持します。
※豊田賞受賞/日本鋳造工学会


▶低レベル放射性廃棄物処理用

■ 原子力関連用特殊ルツボ〈キャニスタ〉
我が国で初めて製品化に成功。日本ルツボの技術力を立証する特殊ルツボで、低レベル放射性廃棄物処理の高度な要求をクリアしました。


▶特殊合金用

■ 高周波誘導炉用ルツボ〈ホワイトフェニックス〉
特殊合金の真空溶解用ルツボ。金属の種類、溶解方法など、多種多様な金属溶解ニーズに適応します。


▶鋳鉄・鋳鋼・特殊合金用

■ 高純度ジルコニアルツボ〈ジルコニックス〉
高融点でも割れにくく、1,500℃の高温でも、常温強度の約90%が保たれます。



鉄鋼用耐火物


高度な要求に応え安定操業の実現。

溶鉱炉用の出銑桶材を中心とした不定形耐火物および連続鋳造用の機能性耐火物を提供しています。


▶高炉用樋材


■ 鉄鋼用不定形耐火物
操業形態に合わせて様々な条件をクリアできる製品を各種ラインナップ。



鋳鉄・鋳鋼用耐火物


高いニーズをクリアする製品開発を推進。

鋳鉄・鋳鋼のキュポラ、誘導炉、取鍋など周辺の高度なニーズに応えられる耐火物で、安定操業を実現しています。


▶注湯・湯量制御用

■ ストッパーヘッド
注湯工程の操業安定と耐用向上を実現します。


▶キュポラ用

■ キュポラ用特殊レンガ〈カーボン煉瓦 SC煉瓦〉
キュポラの構造、機能を熟知。炉の長時間操業化に対応します。



焼却炉・溶融炉用耐火物


特殊な耐火物も各種製造。

可燃ごみの焼却処理で減容と一部有害物質の無害化を行う焼却炉。工業原料やごみの焼却で生じた不燃物や飛灰を高温で溶かす溶融炉。これらに用いられる特殊な耐火物も、各種製造しています。




不定形耐火物製造ラインの一部(豊田工場)



定形耐火物製造ラインの一部(大阪工場)



用語集


黒鉛/正式名は石墨(グラファイト)。炭素の結晶化が進んだもので、耐熱性に優れている。
耐火レンガ/高炉をはじめとする工業炉に使われる煉瓦で、高温に耐えられるもの。
炭化珪素/炭素と珪素の化合物で、高強度、耐熱衝撃性、高熱伝導性などの特徴を持つ。
溶湯/溶解された金属のことで、鋳型に注ぎこまれるもの。
誘導炉/誘導電流によって生じる熱で、金属を溶解する炉。
高周波誘導炉/高周波電流の誘導加熱を利用した電気炉の一形式。電気炉とは電気を熱源とした炉のこと。
特殊合金/様々な金属を溶かし合わせてつくられる特殊な合金。
キュポラ/鋳鉄鋳物を製造するための直立した鋳鉄溶解炉で、古くから用いられている。
溶鉱炉/鉄・銅・鉛などの金属の製錬用に用いるたて型の炉。製鉄用は大きく、高炉という。
出銑樋材/高炉から取り出した鉄を次の工程に運ぶための溝型の通路(樋)に使用する耐火物。


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